平林寺 半僧坊大祭

 
 噂の半僧坊大祭にでかけた。4月17日は年に一度の平林寺のお祭りだ。市役所から平林寺総門までが車両通行止めとなり、数百軒の露天と人出で埋まる。当日は大雨が予想されたが、「半僧坊さん」のご利益で禍を回避され、予定どおり行事は終了した。

 昼前に伊豆殿行列の準備室に潜入、衣装の着替えを覗く。嬉しそうに変身する姿はすっかり童心帰りだ。隣では先導役の西武文理高校マーティングバンドが楽しげに弁当を開いていた。祭りの前の賑わいである。
 通りは既に善男善女で溢れていた。平日のためかママに連れられた幼児が多い。露天をウィンドー・ショッピングする列が7百bの道いっぱいに続いている。この雰囲気はまさに「お祭り」そのものである。

 半僧坊感応殿に急ぐ。名残りの枝垂桜と八重桜が華やかさを演出する。放生池の周りは紅葉の新緑でむせ返るようである。パレードが賑やかに平林寺総門をくぐる。その間、本堂では御練りのメンバーが静かに読経の座にあった。やがて雅楽の音とともに稚児行列が感応殿へ。その後には平林寺24世玄龍老師を先頭に僧侶の列が続く。大祭のメイン・イベントは行列とともに感応殿での大般若経転読へと進み、老師の力強い読経で最高潮を迎えた。禅宗のもつ質実剛健さを如実に表わした祭事である。本堂では解き放たれた稚児たちが、装束のまま飛び回る姿があった。

 半僧坊の由来は7百年程前に遡るようだ。後醍醐帝第11皇子聖鑑禅師に随侍した半僧身の老翁。のちに庶民の素朴な悩みを消除したため崇拝され、半僧坊への信仰が拡大したといわれる。神通力を持った守護神である。来年は違った角度で、この大祭を見て見たいと思った。


    

    

  


 新座市観光都市づくり推進市民会議委員  吉田紀生さんのレポートでした。